アジアの安全保障2013-2014-混迷する日米中韓 緊迫の尖閣、南シナ海-
当研究所は、1979年より年報『アジアの安全保障』の刊行を通じ、南アジアおよび中央アジアを含むアジア太平洋地域各国の政治・経済・軍事の1年間の動きに関する分析に加え、中長期的な情勢を展望しています。
今年度版では、「展望」において「悪化する東アジアの国際関係」を考察し、「焦点」では軍民両用技術、集団的自衛権、北朝鮮の核問題、東シナ海をめぐる動きを取り上げて論じるほか、国・地域別の章では各国の内政、経済、対外政策、軍事の点から最近の動きを整理・分析しています。
「展望」では東アジアの国際関係が「悪化する」という厳しい見通しを示し、「焦点」においては、緊迫する領土問題をはじめとするアジア地域の政治的、経済的問題に関する分析を行っており、いずれも地域情勢の現状や今後の展望を理解する上での重要な考察となっております。
また各国・各地域の章では、日本の自民党政権復活や「アベノミクス」、アメリカ大統領選挙、ロシアの財政状況と軍事費の関係、中国共産党指導部の人事動向、韓国の朴槿惠政権発足、東南アジア諸国の軍事力近代化、南アジア各国の政治変動、中央アジアの資源や民族をめぐる情勢、オーストラリアの"アジア・シフト"の背景など、対外政策のみならず、国内政治の変動も踏まえた内容から構成されています。
ぜひ本書を、安全保障を中心にアジア地域情勢を包括的に理解する上での羅針盤としてご活用ください。
【目次】
第1部 展望と焦点
- 西原 正
- 【展 望】「悪化する東アジアの国際関係」
- 村山 裕三
- 【焦点1】「軍民両用技術をめぐる日本の状況と将来への展望」
- 佐瀬 昌盛
- 【焦点2】「集団的自衛権問題-解釈の見直しは必至か」
- 浅田 正彦
- 【焦点3】「北朝鮮と核実験と厳しくなった国連制裁措置」
- 村井 友秀
- 【焦点4】「東シナ海の小さな戦争」
第2部 アジアの安全保障環境(2014年4月~2015年3月)
- 第1章 日本
- 第2章 アメリカ
- 第3章 ロシア
- 第4章 中国
- 第5章 朝鮮半島
- 第6章 東南アジア
- 第7章 南アジア
- 第8章 中央アジア
- 第9章 南西太平洋
- 年表(2013年4月~2014年3月)
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