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第11回 RIPS 公開セミナー2013「ODA・中国評価・緊迫の尖閣-日本の安全保障に見る3つの課題」

 第11回RIPS公開セミナーを9月20日(金)、27日(金)、及び10月2日(水)の3日にわたり、東京・市ヶ谷のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催致しました。
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第1日目の講演ではJICA理事長・元東京大学副学長の田中明彦先生が登壇され、「ODAと日本の安全保障」をテーマに、紛争後地域における平和構築のためのODAの活用や今後の日本のODAのあり方、平和構築に向けたJICAの役割などについてお話されました。会場には約50名が参加し、質疑応答ではODAの新たなあり方等について活発な意見交換が行われました。


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 第2日目の講演では、現代中国研究家・津上工作室代表の津上俊哉先生による「中国台頭の終焉:習近平政権の課題」と題する講演が行われました。現在の中国は、習近平国家主席の体制における様々な課題が国内経済を弱体化させており、将来米国の国力に匹敵することはないという独自の経済的視点からの分析を説明され、日本はこのような視点に基づいた新たな安全保障政策作りが必要であるとの考えを述べられました。


DSC_0398.jpg 第3日目は、野澤真 陸上自衛隊研究本部総合研究部長による「島嶼防衛の現状と課題」について最近実施された日米共同の統合実働訓練「ドーンブリッツ13」の映像も交えての基調講演が行われました。

 続いて、島嶼防衛のあり方についてパネルディスカッションが行われ、永岩俊道元空将の軽妙な司会でG.ニューシャム元海兵隊大佐、杉本正彦 前海幕長、織田邦男 元航空支援集団司令官、レイセオン社S.タウン氏及びボーイング社J.アーミントン氏の5名がそれぞれの専門分野について説明したのち、島嶼防衛に向けた統合運用態勢や防衛力整備、法整備、及び兵器や情報ネットワークなどを含むハードウェアの各分野における現状と課題について、熱心な質疑応答を行いました。


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 第11回「RIPS公開セミナー2013」には述べ220名余の多くの方々に参加頂き、ありがとうございました。この場を借りまして御礼申し上げます。

参 考 情 報

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第1日目:「ODAと日本の安全保障」

日  時
2013年9月20日(金) 15:00~17:00
講  演
田中 明彦 氏 (JICA理事長 / 元 東京大学 副学長)
会  場
グランドヒル市ヶ谷 珊瑚の間

第2日目:「中国台頭の終焉-習近平政権の課題-」

日  時
2013年9月27日(金)15:00~17:00
講  演
津上 俊哉 氏 (現代中国研究家 / 津上工作室 代表)
会  場
グランドヒル市ヶ谷 真珠の間

第3日目:「島嶼防衛の現状と課題」

日  時
2013年10月2日(水)15:00~18:00
基調講演
野澤 真 氏(陸上自衛隊 研究本部 総合研究部長)
パネル司会
永岩 俊道 氏(元 空将 / 双日総合研究所)
パネルディスカッション
・「自衛隊の水陸両用作戦能力を検証する」

グラント F. ニューシャム 大佐(米海兵隊)

・「島嶼防衛と海上自衛隊の海上作戦能力」

杉本 正彦 氏(元 海将 / 前 海上幕僚長)

・「島嶼防衛と戦力発揮上の課題」

織田 邦男 氏(元 空将 / 元 航空支援集団司令官)

・「統合作戦とISR」

ステファン・タウン 氏(レイセオン社)

・「回転翼戦闘機の即応力:オスプレイとアパッチ」

J. F. アーミントン 氏(ボーイング社)

会  場
グランドヒル市ヶ谷 珊瑚の間

(肩書は講演当時のもの)