第1回 関西安全保障セミナー2008
平和・安全保障研究所では、関西方面における活動を展開するため、設立30周年の記念行事の一環として「関西安全保障セミナー」を立ち上げることにし、去る2008年12月13日(土)同志社大学で同大学アメリカ研究所(所長・亀田尚己教授)と第1回セミナーを共同開催した。同日は師走の土曜日の午後であったにもかかわらず、今出川キャンパス講武館の教室が一杯になるほどの教員、学生、防衛省関係者などからの参加があった。
セミナーは西原正・当研究所理事長による「米新政権と日米同盟」と題する基調講演で始まり、その中では「オバマ次期政権の下で、米国は対日同盟の重要性を強調しながらも、日米中首脳会談の構想を提案して来るのではないか」、また「米国は二国間同盟を越えた、より効果的な地域的安全保障枠組みに関心があるようだ」との見解が示された。
続いて村田晃嗣氏(同志社大学教授)の司会で「米新政権の誕生と国際情勢」と題して4名のパネリストによる活発なパネルディスカッションが行われた。パネリストはすべて当研究所の安全保障研究奨学プログラムの「卒業生」であり、浅野亮氏(同志社大学教授/奨学プログラム第1期)、中西寛氏(京都大学教授/同第5期)、栗栖薫子(大阪大学大学院教授/同第8期)であった。(村田氏は第4期)
セミナーの後、懇親会が開催され、教員、学生、防衛省関係者たちとの間で賑やかな交流があった。
なお、セミナー参加者の所属大学は、同志社大学、京都大学、立命館大学、大阪大学、大阪国際大学、桃山学院大学、政策研究大学院大学などであった。また防衛省関係では、陸上自衛隊中部方面総監部、航空自衛隊幹部候補生学校、近畿中部防衛局、京都地方協力本部、全国防衛協会、京都府防衛協会、大阪府防衛協会などであった。
参 考 情 報
第1回 関西安全保障セミナー 2008
[共催]一般財団法人 平和・安全保障研究所 / 同志社大学 アメリカ研究所
<基本要領>
【日時】2008年12月13日(土)
【会場】同志社大学 今出川キャンパス 講武館
セミナー詳細
<基調講演>
西原 正(平和・安全保障研究所 理事長)
「米新政権と日米同盟」
<パネル討論:米新政権の誕生と国際情勢>(司会:村田 晃嗣 氏 / 同志社大学 教授)
〇浅野 亮 氏(同志社大学 教授)
〇中西 寛 氏(京都大学 教授)
〇栗栖 薫子 氏(大阪大学大学院 教授)
※共催の機関名や講演者等の肩書はすべて開催当時のものです。