平和・安全保障研究所では、令和２年度、安全保障に関する素養を持つた沖縄の若手リーダーを育成して、沖縄と本土が一体となった健全な発展に寄与することを目的に「沖縄未来フェローシップ・プログラム」を実施している。その第３回目となるセミナーを９月２６日から２７日、当研究所において開催した。新型コロナウィルスの蔓延により第１回セミナーは沖縄県那覇市で、第２回目は、沖縄県の緊急事態宣言発令によりウェブでの実施となっていたが、３回目を迎えて初めて東京で開催することができた。セミナーには石垣島・宮古島を含む沖縄県内で勤務する若手実務者７名が参加した。

   初日となる２６日は、前統合幕僚長 河野克俊氏が「今後の安全保障環境と日本の防衛」及び京都外国語大学教授 藤本茂氏が「経済と安全保障」を、２日目の２７日は防衛大学校准教授 黒﨑将広氏が「国際法と戦争」について講義し、討議を行った。 ３回目のセミナーとなり、研修員は国際政治や安全保障に関する関心・興味はさらに高まっている様子であり、どのように説明すれば理解してもらえるかとという視点で活発に質問する等終始熱心かつ真摯に受講していた。